はじめに 🏠
「歩くたびにギシギシ音がする」「夜になると特に気になる」——そんなお悩みは、築年数の経ったお家でよく耳にします。
床のきしみは、多くが経年によるゆるみや摩擦が原因ですが、中には床下の腐朽やシロアリ被害といった重大なサインであることもあります。
今回は、築30年以上のお家に多い床のきしみについて、原因・応急処置・業者に相談すべきケースをわかりやすくまとめました。
そもそも床のきしみって?🔊
床は上から順に「フローリング → 下地合板 → 根太(ねだ) → 大引(おおびき) → 束(つか) → 基礎」という層で支えられています。
どこかの接合がゆるむ/摩擦が増えると、踏んだ時に「キュッ」「ミシッ」などの音になります。
よくある原因
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床板や下地の“こすれ”:乾燥や湿気で木が伸び縮みし、板同士が擦れて音に。
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釘・ビスのゆるみ:古い家は釘留めが多く、長年で効きが甘くなる。
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根太や大引のたわみ:支える材がやせたり、接合が甘いと鳴りやすい。
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湿気・シロアリ・腐朽:床下の環境悪化で木が弱り、沈み+音が同時に出る。
👉 季節で鳴ったり止んだりするのは木の“呼吸”が関係。夏は膨張、冬は収縮しやすいです。
セルフ診断(安全にできる3ステップ)📝
「どの程度の状態か」を見極めることが大切です。以下のチェックを試してみましょう。
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場所を特定:鳴る箇所に付箋などで印をつける。
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タイミングを確認:朝だけ・雨の日だけなど、条件を観察する。
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沈み具合をチェック:踏んで3〜5mm以上沈む場合は注意。
床下点検口があれば、懐中電灯で湿気やカビ、シロアリの痕跡(蟻道)がないか確認できると安心です。
自分でできる応急処置 🧰
完全に直すことは難しいですが、一時的に軽くできる方法もあります。
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床鳴り防止パウダーを使う
フローリングの継ぎ目に粉を入れて摩擦を減らす。 -
家具の脚にフェルトを貼る
荷重を分散させて音を和らげる。 -
慎重にビスを追加する
下地を確認し、目立たない場所にビスを打ち直す。
❌ ボンドを流し込むなどの強引な方法は、後々の修理を難しくするためおすすめできません。
業者に相談したほうがよいケース ⚠️
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床が大きく沈む
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部屋全体で広範囲に鳴る
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床下に湿気・カビ・シロアリの痕跡がある
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床暖房や防音フロアなど、特殊な構造になっている
こうした場合は、表面的な対処では不十分なことが多く、専門的な調査と修繕が必要です。
リフォームでの根本解決 🛠️
状況に応じて、以下のような工事が行われます。
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部分補修(ビス増し・接着補強):ピンポイントで音を止める。
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重ね張りリフォーム:既存の床の上に新しいフローリングを施工。見た目も新しくなる。
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下地補修(根太や合板のやり直し):下地の劣化が進んでいる場合に必要。
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構造補強(大引・束の補強):床下側から支えを強化し、耐久性を高める。
よくある質問(Q&A)❓
Q. 放っておいても大丈夫?
A. 音だけなら急を要さないこともありますが、沈みや広がりがあるなら早めの点検が安心です。
Q. 季節で鳴ったり止んだりします。
A. 木の伸縮によるもので、調湿(換気・除湿)で軽くなる場合があります。
Q. マンションでも起こる?
A. 集合住宅では「床材の接合部」や「防音材の劣化」が原因のことも。管理規約に沿った工事が必要です。
まとめ 🌟
築30年以上のお家で増える床のきしみは、ちょっとしたゆるみから構造的な劣化まで原因はさまざまです。
応急処置で和らぐこともありますが、沈みや広範囲のきしみは早めの点検が安心につながります。
豊橋市周辺は湿気や台風の影響を受けやすく、床下環境も劣化の要因になりやすい地域です。
みのり不動産では、床の状態チェックから修繕・リフォームまでご相談を承っています。
気になる方はお気軽にお問い合わせください。